《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精6
リディアはニコと、湖の畔(ほとり)を歩いていた。
莉迪亚和尼可走在湖畔小路上。
月光が反射して、湖面は明るく輝(かがや)いている。細い道は蛇行(だこう)していて、ときおり月も湖も木々にさえぎられると、森にぽっかりと開いた洞穴(ほらあな)を進んでいるような気さえする。
湖面反射着月亮的光辉。走在蜿蜒的小道,有时月光和湖面都被茂密的树木遮挡住,感觉像在森林中开辟的洞穴中前进一样。
ケルピーの魔法の壁を抜けるには、妖精界もずいぶん奥まで来なければならないらしく、リディアにははじめて見る風景が続いていた。
要通过格鲁比的魔法墙,好像要走到妖精界相当深的地方,莉迪亚也是第一次见到这样的景色。
それでもニコがいるなら道に迷う心配はない。リディアは安心してついていく。
尽管如果没有尼可在就会迷路。但莉迪亚还是放心地跟着他。
ロンドンまで行くとは、自分でも思えないほどの軽装で出てきた。妖精界を通るのだから、人間界のものは身につけられる以上を持ち込まない方がいい。荷物なんて、ちょっと目を離した隙(すき)に消えてしまうのが落ちだ。
要到伦敦去,自己那么想着,一身轻装就出来了。因为要通过妖精界,人类的东西不能带得太多。行李之类的东西,眼睛离开一会儿就会消失。
だからリディアは、外套(がいとう)の内側に縫(ぬ)いつけた袋に、妖精界を抜け出したあと必要になるだろう旅費と、お菓子を少々つっこんできただけだ。
因此莉迪亚只在外套内侧缝上的口袋里放了些点心,以及溜出妖精界之后的旅费。
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