《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精6
しかし、妖犬の数はやたらと多い。次から次へとわいてくるようにして、ふたりのあとを追ってくる。
可是妖犬们的数量太多了。它们蜂拥着在后面追赶。
サンザシの実を何度か投げつけたものの、やがて使い果たしてしまったリディアは、ただもう逃げるしかなくなる。
扔过去的山楂果实不久就用尽了,莉迪亚只能逃跑。
彼らはまっすぐにしか走れないとはいえ、これだけ数が多いと、道をそれてやり過ごしたところで、すべての妖犬をかわすことはできそうにない。
虽说他们只能跑直线,但妖犬数量这么多,即使偏离道路让过去,也无法阻挡所有的妖犬。
「リディア、行き止まりだ!」
“莉迪亚,前面是死路!”
はっとして立ち止まると、目の前は崖(がけ)だった。
他们突然站住脚,眼前是一座悬崖。
湖に突き出した断崖(だんがい)の上で、リディアはおそるおそる後ろを振り返った。
莉迪亚站在深入湖中的悬崖上,战战兢兢地回头看看后面。
黒妖犬の群が、うなり声をあげながらじりじりと近づいてくる。
黑妖犬群发出低沉的嘶吼,慢慢逼近着。
「……どうしよう、ニコ」
“怎么办,尼可?”
が、こういうときにはたよりにならない妖精猫だ。リディアのスカートの陰に隠れている。
但这时候,不可靠的妖精猫已经躲到了莉迪亚裙子里。
少しでも後ろに下がろうとすれば、崖下へ石ころが落ちていく音を感じ、足がすくんだ。
她想稍微往后退一点,可随即感到石头掉下悬崖的声音,脚不由地僵住了。
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