《伯爵与妖精》卷十一第七章妖精们的宝石箱8
細かな宝石を無数に埋(う)め込んだ花びらで、立体感のある花々が作られていた。
那些带有立体感的花朵,是以镶了无数颗细小宝石的花瓣制成的。
けれど、ネックレスがあれば開くというはずの扉は、二度と開かなくなっていた。
只不过,据说只要有项链就可以开启的那扇门,却再也打不开了。
よく見れば、扉と壁のあいだに隙間(すきま)は少しもなく、壁に埋め込まれた飾りだとわかる。以前は本当に開いたのかどうかさえ、夢を見ていたかのような感覚だと夫人は言った。
只要仔细看看,就会发现门扉与墙壁之间毫无缝隙,只是件嵌在墙上的装饰品。夫人说,就连自己以前是不是真的开过这扇门,都感觉有如梦境一般。
あの青銅の扉は、薔薇園へ続く側溝(そっこう)の道へつながっていたという。リガードネックレスを身につけることで、あの扉を開いて薔薇園への道へ入ることができたのだ。
听说那扇青铜门扉连接着通往蔷薇园的侧边沟槽,只要将密语项链戴在身上,就能够打开进入蔷薇园的道路。
かつて夫人が身につけたたくさんの宝飾品は、亡夫(ぼうふ)があの扉から持ち出し、また扉の向こうへ返していたという。デーン族からの借り物だったのだろう。
以前夫人佩戴的各种宝石饰品,据说都是亡夫从那扇门里拿出来,之后再送回门的另一侧。那大概是向达恩族借来的物品吧。
今はもう、扉は開かない。扉の先に、もはやあの妖精たちの薔薇園は存在しない。
如今门已经打不开,代表门另一侧的妖精蔷薇园恐怕不存在了。
薔薇園を失ったオートレッド夫人は、淋(さび)しげではあったが、吹っ切れたようなすがすがしい笑顔をリディアに見せた。
奥特雷德夫人失去蔷薇园之后虽然有点落寞,却对莉迪雅露出毫不挂心的清爽笑容。
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