《伯爵与妖精》卷九第二章想念的人是谁4
ウェストミンスターブリッジの近くで馬車を降り、街路樹の柳がさわさわとゆれる道を河に沿って歩きながら、彼女は襟元(えりもと)から小さなペンダントを取り出した。
她在威斯敏斯特桥的附近下了马车,沿着河边柳树沙沙作响的小路一边走,一边从领子里面取出了一个小挂件。
母の形見のアクアマリンは、セルキー族との末代にわたる友情のしるしだ。
那是母亲的留下的海蓝宝石,也是与瑟尔奇一族之间世代友情的象征。
セルキーの心臓と呼ばれるこの宝石の力を、リディアはまだよく知らないけれど、彼女を呼び出すことはできるだろうと思ったのだった。
尽管莉迪雅还不是很清楚被称为瑟尔奇心脏的这块宝石的力量,不过,应该能呼唤她过来的吧。
セルキーに生まれ変わったアーミン。彼女はまだ、セルキーとしての自覚を持っていない。それでも妖精族なら、目に見えない魔法の力には敏感なはずだ。
重生为瑟尔奇的雅美,还没有作为瑟尔奇的自觉。尽管如此,只要是妖精一族,应该都对会眼睛看不见的魔法之力很敏感吧。
「アーミン、話があるの。お願い、セルキーの心臓の持ち主の、友情に応えて」
「雅美,我有话要对你说。求你了,请回应瑟尔奇心脏的持有者的友情。」
セルキー族のふるさとである海に続くこの河から、ロンドンの街中に吹き込む風が、リディアの声を届けてくれるはずだった。
从接连到瑟尔奇故乡的大海的这条河边刮进伦敦市中的风,应该会传达莉迪雅的声音吧。
そこに立ち止まったリディアは、じっと待つことにした。
莉迪雅站在那里,决定一直等下去。
ふと、かすかな水の匂いを感じた。濁(にご)った河からのものではない、透(す)きとおって冷たい、北の海風の匂いだと思った。
忽然,她闻到了微弱的水的气味儿。不是来自浑浊的河水的气味,而是清澈冰冷的北方海风的气味儿。
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