《伯爵与妖精》卷九第四章精灵女王3
どうしてあんなことを、ケルピーに言ってしまったのだろうと思う。
为什么会对格鲁比说那些事呢?
けれど、エドガーにとってもユリシスにとっても、味方とはいえないケルピーの存在は、どちらからも裏切り者だと思われているアーミンにとって、唯一(ゆいいつ)本音を隠す必要のない相手なのだ。
但是,无论是对爱德格来说还是对尤利西斯来说,格鲁比都不能算是同伴,所以对两边都是叛徒的雅美来说,他是唯一可以无需掩饰地倾诉真心的对象。
ケルピーを巻き込んだのは、不確定な要素を入れるため?
把格鲁比卷进来,是为了加入不确定的因素吗?
ひょっとすると、あまりに孤独すぎて、敵でも味方でもない誰かが必要になった、自分のためなのかもしれなかった。
因为太过孤独,所以需要一个既非敌人也非同伴的人——说不定是为了自己呢。
レイヴンのことを考えていたのか、屋敷へ帰り着くまで、エドガーはずっと難しい顔をしていた。リディアも、いろんなことが一気に起こったために、気持ちの整理がつかず、彼にかける言葉が見つからなかった。
他是在考虑雷温的事吧——在返回伯爵府的路上,爱德格的脸色一直很难看。莉迪雅也因为一下子发生了这么多事,整理不好自己的情绪,不知道如何开口对他说话。
濡(ぬ)れた髪からしずくがしたたる。それを気にもせず、彼はじっと前を見つめていた。
从他淋湿的头发上滴下水来,他仿佛没感觉到似的,一动不动地凝视着前方。
憤りは、彼をますます冷静に、そして冷酷(れいこく)にするのだろう。陶器(とうき)のように白い頬(ほお)が、リディアのまぶたに焼きついている。
愤怒使他更加冷静,并且冷酷无情。他那像瓷器一般苍白的脸颊,烧灼着莉迪雅的眼睛。
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