《伯爵与妖精》卷九第六章双重身影的秘密5
「妖精の近道を通ったときよ。レイヴンの夢の中へ迷い込んじゃったみたいで、夢から目覚められないって言ってたわ。でも、目覚められないのは、レイヴン自身が目覚めたくないのもあるんだと思うの」
「在通过妖精的近路的时候哟。我好像闯入了雷温的梦中,他说无法从梦中醒来。但是我认为,他醒不过来可能是因为他自己不想醒来。」
「目覚めたくないって、どうしてなんだ?」
「不想醒来?怎么回事?」
「アーミンを殺せなかったから……。どうして殺せないのか、彼自身にもわからないのよ。自分が急に弱くなって、無能になったかのように感じてる。だから精霊が暴走したときに、彼の意識は押さえ込まれて、そのままになってるんだわ」
「因为他没能杀死雅美……。他自己也不明白为什么没有杀她,所以觉得自己突然变弱了,变得无能了。因此精灵暴走的时候,他的意识才会被压制,于是变成了这样。」
リディアの話を聞きながら、苦しげに、エドガーは眉(まゆ)をひそめた。
听到莉迪雅的话,爱德格痛苦地皱起了眉毛。
「あたし、説得して連れ出そうとしたけど無理だったの。それで彼が、最後に教えてくれたことが……」
「我试图说服他,带他走出来,不过还是失败了。然后,他在最后的时候告诉我……」
もうひとつ重要なことを伝えるべきかどうか、リディアは正直迷っていた。伝えれば、エドガーはさらに苦しい選択をせまられることになる。
是不是应该把那件重要的事说出来,莉迪雅其实很困惑。如果说了,就等于逼迫爱德格做出痛苦的选择。
けれどレイヴンは、エドガーがプリンスに勝つためなら、命も惜しくはないと思っているだろう。そしてレイヴンの意志をどうくみ取るのか、決断を下すのはエドガーでなければならないはずだった。
但是,为了让爱德格战胜王子,雷温已经打算牺牲自己了吧。并且,该怎样理解雷温的意志,必须由爱德格来决断。
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