《伯爵与妖精》卷十第二章心爱的妖精博士3
行きがけにも通ったはずの、畑に沿った小道には、花盛りのリンゴは見あたらなかった。
他们一路走来的田间小道上,根本看不到花朵盛开的苹果树。
道沿いの木々には、まだつぼみさえ見あたらない。
道旁的树上就连花骨朵都看不到。
妖精たちとなじんだこの町では、リディアはときどき、知らずと彼らの領域(りょういき)へ踏み込んでしまうことがある。
在这个妖精们聚居的城市里,莉迪雅时常会不自觉地走进它们的世界。
彼女にとっては大した出来事ではないが、まだどこにも咲いていないはずの花びらを身につけている少女は、気づいた人をぞっとさせるものだ。
对她来说这并不是什么了不起的事情,不过,沾满了不知从哪里盛开的花瓣的少女,总会使注意到的人们打寒战。
だから急いで取ろうとしたのに、エドガーは笑っている。
于是爱德格笑着抓紧时间把它们摘下来。
「妖精たちのいたずらだわ。よくあることなの。……気味が悪いでしょうけど」
「这只是妖精们的恶作剧罢了。……看起来很古怪吧?」
「妖精たちは、きみの美しさを引き立てる方法をよく知っているんだね」
「不过妖精们倒是很了解让你更加美丽的方法呢。」
肩に落ちた花を拾い、そっと耳元に挿(さ)し直すエドガーを、赤くなりながら盗み見た。
爱德格拣起掉落在她肩上的一朵花,轻轻插到她耳边。莉迪亚满脸通红,偷偷瞟了他一眼。
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