《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精2
「それも俺が忘れさせてやるよ。あいつのことを考えると、おまえはつらそうな顔をするだろ。以前のおまえは、そんな顔はしなかった」
“那个我也会让你忘掉。只要一想到那家伙的事,你就露出痛苦的表情。 以前的你可不会有那样的脸。”
ケルピーも、リディアを思ってのことなのだ。以前にはケルピーも、そんな複雑な表情はしなかったと思えば、リディアの胸はちくりと痛んだ。
格鲁比也牵挂着莉迪亚。以前的格鲁比也没有过这么复杂的表情,莉迪亚的胸口感到了一阵刺痛。
「……忘れたくないの」
“我不想……忘记。”
けれど、変わったのだ。リディアもケルピーも。たぶん、いろんなことがあったはずだ。
无论是莉迪亚还是格鲁比,他们全都改变了。大概是因为发生了各种各样的事。
それは思い出せなくても、リディアの中にはたしかに積み重ねられたものがある。だからきっぱりとそう言える。
即使想不起来,但那些事却确实地存留在莉迪亚心里。她断然说道。
「エドガーのこと、思い出したいの」
“我要想起关于爱德格的事!”
「魔法を解く呪文(じゅもん)さえ思い出せないんだろ。本気でそう望んでるわけじゃないのさ」
“可我想不起来消除魔法的咒语嘞。那可不是我的本意哦。”
「呪文?……でも、それだってあなたが忘れさせたんでしょう?」
“咒语?即使是那样,也是你故意忘掉的吧?”
「とにかく俺は、何も思い出させたくない」
“我可不想让你想起来。”
そう言ってケルピーは、くるりと背を向ける。そのまま窓から外へと姿を消した。
格鲁比说着迅速转过身去。跳出窗台外消失了踪影。
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