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《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精3

时间:2012-11-21 13:30:48  来源:可可日语  作者:ookami

ふてくされたように言うニコの手を、リディアはそっと取る。ふわふわした毛に包まれた、小さくてあたたかい手を握(にぎ)り込む。

莉迪亚轻轻拍着正闹情绪的尼可的手,那只温暖的手上覆满了轻柔的毛发。

「でもね、ニコ、あたしにも誰かを救える、そう思わせてくれたのがエドガーなの。どうしようもない人だけど、幸せにならなきゃいけない人だと思ったから、宝剣さがしのときも助けたのよ」

“但是,尼可,如果我也能拯救谁,那个人就是爱德格。在帮助他找宝剑的时候,我就想让那个绝望的人获得幸福。”

「伯爵のせいで、あんたが不幸になったらどうするんだ」

“可如果你由于伯爵变得不幸,怎么办?”

「あたしは、あたしが決めたようにするだけ。何があっても、誰かのせいじゃないわ」

“这是我的决定,即使发生了什么,我也不会怪任何人。”

「頑固(がんこ)なところなんか、母親に似なくてもいいのにさ」

“你顽固的地方,和你的母亲真的很相似。”

母の親友でもあったニコだ。父と駆け落ちをして、故郷(こきょう)を捨てた彼女についてきた、たったひとりの妖精だ。

作为母亲亲密朋友的尼可。在她与父亲私奔时。是跟着她抛弃故乡的唯一一个妖精。

「人間ってのは、短い命しかないくせに無茶をする。そんでおれをおいていくんだ」

“人类的生命是很短暂的,所以要按照自己的心愿做事吧。”

思い出しているのは、リディアの母や、それよりもっと昔に、ニコが親しくしていた人間のことだろうか。うつむきがちに耳を伏(ふ)せた彼は、とても淋(さび)しげだった。

尼可想起了更早的那个与他亲近的人,莉迪亚的母亲。 低下头垂着耳朵的他,看上去非常像一个绒球。

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