《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精3
ふてくされたように言うニコの手を、リディアはそっと取る。ふわふわした毛に包まれた、小さくてあたたかい手を握(にぎ)り込む。
莉迪亚轻轻拍着正闹情绪的尼可的手,那只温暖的手上覆满了轻柔的毛发。
「でもね、ニコ、あたしにも誰かを救える、そう思わせてくれたのがエドガーなの。どうしようもない人だけど、幸せにならなきゃいけない人だと思ったから、宝剣さがしのときも助けたのよ」
“但是,尼可,如果我也能拯救谁,那个人就是爱德格。在帮助他找宝剑的时候,我就想让那个绝望的人获得幸福。”
「伯爵のせいで、あんたが不幸になったらどうするんだ」
“可如果你由于伯爵变得不幸,怎么办?”
「あたしは、あたしが決めたようにするだけ。何があっても、誰かのせいじゃないわ」
“这是我的决定,即使发生了什么,我也不会怪任何人。”
「頑固(がんこ)なところなんか、母親に似なくてもいいのにさ」
“你顽固的地方,和你的母亲真的很相似。”
母の親友でもあったニコだ。父と駆け落ちをして、故郷(こきょう)を捨てた彼女についてきた、たったひとりの妖精だ。
作为母亲亲密朋友的尼可。在她与父亲私奔时。是跟着她抛弃故乡的唯一一个妖精。
「人間ってのは、短い命しかないくせに無茶をする。そんでおれをおいていくんだ」
“人类的生命是很短暂的,所以要按照自己的心愿做事吧。”
思い出しているのは、リディアの母や、それよりもっと昔に、ニコが親しくしていた人間のことだろうか。うつむきがちに耳を伏(ふ)せた彼は、とても淋(さび)しげだった。
尼可想起了更早的那个与他亲近的人,莉迪亚的母亲。 低下头垂着耳朵的他,看上去非常像一个绒球。
相关阅读
- 《伯爵与妖精》片尾曲~My Fairy~08-26
- 魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第三章3.409-09
- 魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第三章3.611-16
- 魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第四章4.209-10
- 魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第四章4.309-19
- 魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第五章5.809-26