《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精7
あれだけの黒妖犬を一気に追い払ったのだ。そのへんにいるような妖精ではない。たしかに、そんな妖精の主人がリディアの力を借りたいなどというのは不審(ふしん)な話だ。
一口气轰走了那些黑妖犬。不像是这一带的妖精该有的能力。而且那个妖精还说着他的主人要借助莉迪亚的力量这样可疑的话。
リディアは警戒(けいかい)しつつ、銀の髪の青年を見た。
莉迪亚警戒地看着银发的青年。
「あたしを、どこに連れていくつもりなの?それも言えない?」
“你打算带我去哪里?连那个也不能说吗?”
少し悩(なや)んだようだったが、やがて彼ははっきり言った。
他好像有点烦恼,不过很快一字一顿地说。
「ロンドンブリッジです」
“是伦敦桥。”
「えっ?どうしてそんなところへ?」
“啊?怎么是那个地方?”
「主人がそこにおられるのです」
“我的主人在那里。”
が、ロンドンブリッジと聞いたニコが、ヒゲをふるわせた。
听到伦敦桥这个词的尼可舞动着胡子。
「おいリディア、ロンドンブリッジといや、ついこのあいだプリンスが何人も人を殺してたところだぞ。あんたも殺されそうになったじゃないか」
“哎呀,莉迪亚,王子刚刚在那个伦敦桥上一口气杀死了好几个人。你不是也差点被杀死了吗?”
「えっ、そ、そうなのニコ?」
“啊,是那样吗?尼可。”
やっぱりこの妖精はユリシスの?
这个妖精真是尤利西斯的手下?
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