《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子3
ユリシスは、話しながらも急に苛立(いらだ)ちをおぼえたようだった。
尤利西斯说着突然急躁了起来。
「それどころか、庶子(しょし)の系譜(けいふ)に魔力を扱える資質が現れないよう、たとえ現れても、大人になるまでに消えてしまうよう術を施していた。おれも、もう少しでこの力を奪われるところだったわけです。……救ってくださったのは殿下です。殿下のお力で、闇の妖精たちの力で、伯爵家の呪縛(じゅばく)は解かれた。おれは、この能力を永遠に持ち続けることができるようになりました」
“岂止如此,为了不让庶子家系拥有能操纵魔法的能力,纵使出现了这样的人,也会在长大之前施予令其能力消失的咒术。当然我的力量也差一点被夺走。……拯救了我的是王子殿下。是殿下的力量,黑暗妖精的力量,解开了伯爵家的束缚。所以我才能永远继续持有这种力量。”
それで、ユリシスはプリンスに従うのか。
因此尤利西斯才决定追随王子。
けれどエドガーには、まだ納得(なっとく)できなかった。ユリシスを助けたのは、最初のプリンスだけではないのか。
但爱德格还是不能理解。难道帮助了尤利西斯的不仅仅是最初的王子吗?
「滑稽(こっけい)じゃないか、ユリシス。きみはアルバをさんざん虐待(ぎゃくたい)してきたんだろう?なのに彼がプリンスとなれば、忠実に従う気なのか?」
“这不是很可笑吗?尤利西斯。你狠狠地虐待了阿鲁巴吧?然而如果他成为王子,你就会忠心追随他吗?”
「おれは彼に従うんじゃない。"プリンス"という偉大な存在に従うんです」
“我追随的不是他,而是‘王子’的伟大存在。”
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