《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子5
「戦いの女神?透輝石(ダイオプサイド)に封じられていたネワンとマハか?」
“战斗女神?被透辉石封印的涅文和玛哈吗?”
「"箱船"を調べていたとき、ロンドン塔(とう)を旋回(せんかい)するズキンガラスを何度も見ました」
“在调查‘方舟’的时候,我好多次看到小嘴乌鸦在伦敦桥上盘旋。”
ズキンガラスの姿を取るという、三位一体(さんみいったい)の女神は、妖精の前身といわれるケルトの女神だ。そのうちのふたつをプリンスが手に入れた。三つめの女神は、レイヴンの中にいて、もはや表にでてくることはないだろう。
据说化身为小嘴乌鸦的三位一体的女神,妖精的前身,是位凯尔特神话中的女神。王子得到了其中的两个。第三个在雷文体内,应该已经不会到外面来了。
しかし、同じものをかかえているだけに、レイヴンはネワンとマハの存在にも気づいたに違いない。
可是一定是因为有着同样的东西,雷文才察觉到了涅文和玛哈的存在。
「あの女神たちは戦いの将に従(したが)う。ユリシスじゃなくて、プリンスの意志で動いているんだろう」
“女神们只追随战斗的首领。她们不是以尤利西斯,而是以王子的意志行动的吧。”
ケルピーが言う。エドガーは、ユリシスの言葉を思い出していた。
格鲁比说道。爱德格想起了尤利西斯的话。
フレイアの中にあるプリンスの記憶(きおく)は、闇(やみ)の魔力を従える核。すでにプリンスの、ロンドンを廃墟(はいきょ)にしろという命令は、その核とともにフレイアに込められている。プリンスを葬(ほうむ)っても、フレイアを奪っても、事態は変わらない。魔物の進撃を止めるには、記憶を受け継いだアルバが、妖精を止める意志を示すしかない。
芙蕾雅中有王子的记忆,那是统帅黑暗魔力的核心。王子已经把将伦敦变成废墟的命令与那核心一起放入了芙蕾雅中。即使埋葬了王子,夺取了芙蕾雅,情况也不会发生变化。要制止魔物的进攻,只能让继承记忆的阿鲁巴具有使妖精停下的意志。
しかし、記憶を引き継いでしまったら、おそらくアルバはプリンスと完全に同化する。
不过,一旦继承了记忆的话,恐怕阿鲁巴就会和王子完全同化。
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