《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子6
それにしても、奇妙な女だった。言葉|遣(づか)いもいいかげんにまとめた髪の毛も、下層の娘かと思うのに、まとうドレスは高級品だ。
那是位奇怪的女性。说话的口气和马马虎虎绑起来的头发,看起来像是下层社会的女孩,但穿在身上的衣服却是高档货。
ポールでもわかるくらい、細工の細かなレースやビーズが縫(ぬ)いつけられている。
即使是波尔也认得那些工艺精细的花边和上面满缀的玻璃珠。
「エドガーんとこの執事にきいて来たんだよ。ほら、あのずんぐりした魚っぽい顔の執事」
“我听爱德格的管家说他来这里了,就是那个胖胖的鱼脸管家。”
そばを通り抜けようとしたポールは、思わず足を止めた。
正打算进去的波尔不由得停下脚步。
「きみ、アシェンバート伯爵(はくしゃく)の知り合い?」
“你认识艾歇尔巴顿伯爵?”
振り返った彼女は、顔を輝(かがや)かせ、抱きつかんばかりにポールに駆(か)け寄ってきた。
她回过头,脸上放出了光彩,紧接着像要抱住波尔似的跑到他跟前。
「そうだよ。兄ちゃん、あんたなら話がわかりそうだ。教えてくれ、エドガーのやつどこへ行ったんだ?」
“对啊。喂老兄,如果你知道的话,赶快告诉我,爱德格那家伙去哪里了?”
ポールがはっと逃げ腰になったのは、エドガーの遊び相手ではないかと思ったからだった。
波尔突然很想逃跑,他在想那会不会是爱德格玩弄的对象。
貴族が下層の娘を着飾らせて囲い込むなどというのはよくある話だ。言葉遣いに合わない服装も、そうだとしたら納得(なっとく)がいく。
贵族将下层社会的女孩打扮包养起来也是常听到的话题。如果是那样,她穿着与举止不相称的衣服也就可以理解了。
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