《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子9
再会を願ったエドガーを追い、安全なケルピーのもとを抜け出してきた彼女のために、勝たねばならない。
为了那个渴求着再次见到他,而从格鲁比的安全守护下溜出来的她,爱德格必须取得胜利。
視界にプリンスの姿を眺(なが)めながらも、リディアのことを考えれば、エドガーはしだいに冷静さを取り戻してきているのだった。
虽然注视着王子的身影,但只要心里想着莉迪亚,爱德格就能逐渐恢复平静。
そうなると、見えてくることもある。プリンスの状態がよくないらしいことは、かすかに指先がふるえているその様子から想像できる。
于是他偶尔能看见王子的手指在微微颤抖着,可以想像出他的身体状况并不是很好。
おそらく、ああして座っているだけで精一杯ではないのだろうか。
恐怕维持那样的坐姿就已经竭尽全力了吧。
だからこそ、ロンドンを押さえるというこの大事な時期に、組織を率い指揮を執(と)り、現王室に宣戦布告(せんせんふこく)するために、若く見栄(みば)えのいい"王子(プリンス)"を必要としているのだ。
正因为如此,在准备要控制伦敦的这个重要时期,统帅组织,指挥执行,向现在的王室宣战,都需要一个年轻漂亮的“王子”。
フードの奥で視線を動かし、エドガーはプリンスの周囲に目を移す。そうして、ユリシスとアルバを確認する。
爱德格在帽子里转移视线,把目光移到王子周围,然后确认了尤利西斯和阿鲁巴的位置。
ユリシスは、|炎の蛍石(フレイア)が入った金属ドームのそばにいた。
尤利西斯站在放入火焰萤石的金属穹顶旁边。
それと向かい合うように置かれた椅子(いす)に、仮面をつけたアルバが、神妙(しんみょう)な顔つきで座っている。
而在相对着他放置的椅子上,戴着面具的阿鲁巴正老老实实地坐在那里。
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