《伯爵与妖精》卷十二第一章招来幸福的白鹳9
「コニー、お使いに行くなら寄り道せずに帰ってくるのよ」
「康妮,不许再绕远儿,要快点回来听见了吗?」
声が聞こえ、ティルは階段で立ち止まると、手すりの陰から下方を覗き込んだ。
提鲁听到这个声音,在台阶上站住脚,从扶手后面偷偷向外看。
「はい、ミセス·レイン」
「是,夫人。」
年かさの|メイド頭(ハウスキーパー)に返事をしていた若いメイドは、勝手口から出ていくところだった。
年轻的侍女回答了侍女总管后,从通向厨房的侧门向外走。
あれが、リディアの言っていたコニーだ。
那就是莉迪亚说的康妮。
黒っぽい髪の、リディアと同じ年頃の少女だ。けれど彼女を眺(なが)めても、ティルには何の感慨(かんがい)もわいてこなかった。
黑色的头发,是与莉迪亚年纪相仿的少女。提鲁望着她,却一点特别的感觉都没有。
人間の赤ん坊は、見ただけで血のつながりを直感できるものなのかどうかは知らない。
如果是人类的宝宝,只靠看着对方是无法感受到血脉的羁绊的。
ただ、コウノトリの精のティルにとっては、はじめてこちらに向けられた微笑みこそが、安心してあまえられる母親のあかしだ。それは簡単に変えられないほど強い印象なのだ。
但是对作为鹳精灵的提鲁来说,却是第一次看到莉迪亚时就感觉她的微笑是令人安心和依赖的母亲的证据。那是无法磨灭的强烈印象。
ティルはコニーのあとをつける。
提鲁跟在康妮后边。
昨日はあんなにいい天気だったのに、今日のロンドンは小雨(こさめ)がぱらついていた。
昨天天气那么好,今天的伦敦却淅淅沥沥地下起小雨。
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