《伯爵与妖精》卷十二第一章招来幸福的白鹳9
道行く人々は、雨を避(さ)けるためか帽子(ぼうし)を目深(まぶか)にかぶり、わき目もふらず足早に歩いていく。姿を見えなくしているティルには、もちろん誰も気づかない。
路上撑着伞的行人为了避免踩到积水目不斜视地匆匆前进。当然谁都不会注意到普通人不易看见的提鲁。
道を渡ろうとしてコニーが立ち止まった隙(すき)に、ティルは背後(はいご)から近づいていくと、妖精の魔法の粉をふりかけた。
提鲁抓住了康妮停下来准备横穿马路的机会,从背后悄悄接近,并向她撒下施了妖精魔法的粉。
コニーは何も気づいていないけれど、これで伯爵邸へ帰る道を見失い、同じところをぐるぐると回ることになるだろう。
康妮什么都没有发现,不过她应该会找不到返回伯爵宅邸的路而在同一个地方兜圈子吧。
彼女が道に迷っているあいだに、エドガーお父さまとリディアお母さまに、仲直りしてくれるようお願いしなければならない。
必须趁她迷路的时候请求爱德格爸爸和莉迪亚妈妈和好。
伯爵邸へ戻ろうと、ティルは急ぐ。
提鲁打算抓紧时间返回伯爵宅邸。
雨に濡(ぬ)れたせいか、翼(つばさ)のあたりが妙に重かった。
被雨水打湿的双翼莫名其妙地变得沉重起来。
午後になってもまだ、コニーに話す決心ができずにいたリディアは、仕事の区切りがつかないことにしつつ、けれど少しも仕事が進まずに、書き損じの書類でくずかごがいっぱいになっているのをため息とともに眺めた。
一直到下午还没能下定决心去找康妮的莉迪亚,叹了口气注视着告一段落的工作。今天的工作完全没有进展,写坏的文件塞满了废纸篓。
そこへ、あわてた様子で執事(しつじ)が駆け込んできた。
正在这时,管家汤姆金斯惊慌地冲了进来。
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