《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛1
リディアの父、フレデリック·カールトンは、昔を懐(なつ)かしむように目を細め、淡雪(あわゆき)のようなレースを眺(なが)めやった。
莉迪亚的父亲,弗雷德里克·克鲁顿,眯起眼睛仔细端详微雪一样的花边。
「でも、父さまと母さまは駆(か)け落ちをしたのよね。おばあさまは、それでも母さまの結婚を祝福(しゅくふく)してくれたってことなの?」
「父亲大人和母亲不是私奔出来的吗,即便这样外婆也祝福了母亲的婚姻?」
つつましい感じのする短いベールは、どんなドレスにでも似合いそうだ。それに、短いといってもこれだけのレースを編むにはかなりの時間がかかっているはずで、おそらく祖母は、母が幼いころから、少しずつ編み続けていたのではないだろうか。
无论如何,这幅短得几乎有些寒酸的头纱即将用来搭配结婚的礼服。即使是这样短的花边,编织起来也会相当花费时间,恐怕外祖母从母亲年幼的时候开始就一点点不断持续地编织吧?
そんな祖母のことを、リディアが想像するのははじめてだった。
莉迪亚听到有关外祖母的事,还是第一次。
リディアは、母方のことはほとんど何も知らない。母を早くに亡くしたこともあって、故郷や家族について訊ねる機会もなかった。たとえ訊ねたとしても、たいした話は聞けなかっただろう。
莉迪亚对母亲的娘家几乎一无所知。也许是因为母亲去世很早,没有询问关于故乡和家族的机会。或者即使问了,也打听不到什么吧。
母も、そして父も、母方の一族との縁は切れたかのように考えている。リディアは幼いころから、それだけは感じてきた。だからこそ父は、リディアが結婚するとなってこのベールのことを思い出し、スコットランドの実家にしまってあったのを、ロンドンまで送り届けてもらうよう手配したのだろう。
父母似乎与母亲的家族完全断了来往。莉迪亚从年幼的时候开始就对这件事感到奇怪,直到现在也还有些心存芥蒂。这回父亲特意拜托朋友将母亲的婚纱从苏格兰的老家送来伦敦,让她又想起了这件事。
「そう……だったね。おばあさまだけは、母さまの幸せを心から祈ってくれていた」
「是那样……。你的外婆是衷心祈愿她的女儿能得到幸福。」
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