《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛1
リディアを眺めながら、やけに淋(さび)しそうに言う。ひとり娘の婚約者を迎える夕食なんて、父親にとっても料理を味わうどころではないのだろう。
莉迪亚很不耐烦地说。父亲邀请女儿的未婚夫,应该不只是让他来品尝菜肴的吧。
「でしたらそろそろ、お嬢(じょう)さまも準備をなさいませ。メインディッシュよりも華やかに引き立てなければなりませんから」
「就是嘛,我们家的小姐可是比任何美味佳肴都要可口的存在呢。」
あたしは料理じゃないわよ。と思いながらも、頷(うなず)く父に促(うなが)され、リディアは立ちあがった。
我才不是什么美味佳肴。莉迪亚一边敦促父亲一边想。
「料理より目立つと、うっかり喰(く)われかねないぞ。あの伯爵は狼(おおかみ)みたいなもんだからな」
「如果你是佳肴的话。那个伯爵就是饿狼吧?」
いつのまにかそばにいたニコが、二本足で歩きながらついてくる。ふさふさした灰色のしっぽを優雅(ゆうが)にゆらす妖精猫は、リディアが生まれたときからそばにいる親友だ。もともとは、母とともに遠い北国からやってきた、猫の姿をした妖精。しかし紳士(しんし)のつもりの彼は、いつもネクタイをしているし、お酒と食べ物にはうるさく、何かと気取っている。
不知什么时候出现的尼可用二只脚走来。优雅地摆动着灰色尾巴的妖精猫,是莉迪亚一出生就陪伴在身边的好友。他是与母亲一同来自遥远北国的,有着猫的身姿的妖精。以绅士自居的他,总是打着领结,并且对于醇酒和美食有着相当的喜好。
「ねえニコ、あなたも、父さまがどうやって母さまにプロポーズしたのか知らないのよね」
「尼可,你也不知道父亲大人是如何向母亲求婚的吗?」
二階の自室へと、並んで階段を上がりながらリディアは訊いた。
莉迪亚一边踏上通向自己房间的楼梯一边问。
「そういや、聞いたことないな」
「这个我怎么可能知道。」
結局、父のプロポーズの話はまた聞けないままだった。
结果,父亲求婚时的告白还是打听不到。
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