《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛1
これをまとえば、リディアは母と、そして見知らぬ祖母からも祝福されて嫁(とつ)ぐことができる。なかなか結婚に実感がわかない彼女だが、そう思うと少しばかり心が浮き立った。
这样说来,莉迪亚就是被母亲和从未谋面的外祖母祝福的新娘。怎么也无法产生要结婚的实在感的她,因为这样的想法稍稍觉得愉快了些。
婚約をしたばかりのリディアは、ベールを手に、亡き母に思いをはせる。仕事の都合でスコットランドの自宅を離れている父とともに、ロンドンで暮らしているリディアにとって、母の故郷だという北方の地はあまりにも遠い。
刚刚订了婚的莉迪亚把婚纱捧在手里,思念着已故的母亲。对由于工作原因离开苏格兰与父亲一起在伦敦生活的莉迪亚来说,作为母亲故乡的北方显得越发遥远。
ベールを頬(ほお)に押しあててみれば、北国の、冷たい潮風(しおかぜ)の匂(にお)いがするような気がした。
她把脸颊轻轻贴在头纱上,似乎感到了北国凛冽的海风吹拂一样。
「ねえ、父さまは、どうやって母さまにプロポーズしたの?」
「那么父亲大人,您到底是如何向母亲求婚的?」
これまでも、何度も問いかけたことがある。いつも父にははぐらかされたが、娘の結婚が決まった今なら答えてくれるかもしれないと、期待して訊(き)いてみる。が、父は相変わらず困ったような顔をし、あせった様子で眼鏡(めがね)をはずしてみたりする。
这个问题她从前已经问过好多次,但总是被父亲搪塞过去。但是,如今即将出嫁的女儿应该愈加期待着答案吧?父亲仍然一脸难色,慌忙摘下了眼镜转移视线。
「まあ、昔のことだよ」
「这个,是很久以前的事了。」
そうして、ちょうど部屋の前を通りかかった家政婦(ハウスキーパー)に、助けを求めるように声をかけた。
女管家恰好在此时经过房门,克鲁顿教授象抓住救命稻草一样赶快向她打招呼。
「ああ、ミセス·クーパー、晩餐(ディナー)の準備はどうかね?」
「啊,库柏夫人!晚餐准备得怎么样了?」
「問題ありませんわ、旦那(だんな)さま。ついさっき、ホテルのレストランから料理が届きました。ダイニングルームの準備もできております」
「没问题,先生。刚才从餐馆订的菜肴已经送来了。厨房里也准备得差不多了。」
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