《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛5
妖精という曖昧(あいまい)な、目に見えない存在は、忘れ去られていく。
妖精这种虚幻的人类眼睛无法看见的事物,自然逐渐地被人们遗忘了。
彼らが本当にいるのかどうか、フレデリックにはわからない。理性では信じていない彼も、妖精と聞けば恐ろしいような懐(なつ)かしいような、奇妙(きみょう)な感情をかき立てられる。
弗雷德里克无法确定他们是不是真的存在。理智地说他应该不会相信才对,但是有关妖精的话题却总会使人产生有些敬畏但很奇妙的感情。
ほとんど白夜(びゃくや)といっていい北の島の夜半、寝付かれずに窓の外を眺めていると、何もない地平線を強い風の音だけがうなりながら通り過ぎていく。
他在失眠中眺望着窗外这个极北之岛的漫漫白夜,只有呼啸的强风哀号着扫过一无所有的地平线。
圧倒的な自然の前に、人の知恵も力もあまりにも小さい。そんな土地に身を置けば、どこか本能的に、フレデリックは妖精の存在を受け入れている。
在拥有压倒性力量的自然界前,人类的智慧和力量都过于渺小。置身于那样的土地上,就连弗雷德里克也会本能地接受妖精的存在。
アウローラは、妖精が見えるのだろうか。彼らと対話することができるのだろうか。
奥萝拉看得见妖精吗?能与他们对话吗?
だとしたら、煙水晶のスタンディングストーンを知っているかもしれない。そんなことを、眠りに落ちる間際(まぎわ)にぼんやりと考えた。
如果是这样,她说不定真的知道烟水晶的立石在哪里。在睡意袭来之际竟然会有这样的念头。他想,我真是个傻瓜。
なかなか眠れなかったせいで、翌朝フレデリックが起き出したのは遅い時間だった。
由于怎么也睡不着的原因,弗雷德里克第二天早晨起得很晚。
着替えていると、外から騒(さわ)がしい声が聞こえてきた。
他正换衣服时,从外边传来了很大的吵闹声。
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