《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛8
煙水晶の石柱の前で、アウローラに会ったことは、彼の記憶にはない。
所以弗雷德里克才没有在烟水晶石柱前见到过奥萝拉的记忆。
「目的が石でも、こんな果ての島まで来たのよ。もしかしたら、思い出してくれるかも」
「他既然是为了石头才到这样偏僻的岛上来。那么让他再次看到立石也许就会想起一切。」
「それを待ってる時間はないぞ。そもそもな、アウローラ、迷い込んだ妖精界からあんたのおかげで出られたってことを思い出したって、あのときはありがとう、で終わりだろ」
「没有等那个的时间啦。而且啊奥萝拉,那些话可能只是因为他感激你带他闯出妖精界,随口说说的谢词而已啊。」
ニコの言うとおりだ。たとえ彼が何か思い出してくれたとしても、ふたりのあいだにはとくべつな約束などない。
或许尼可说的没错。即使他想起了什么,也不会特意把它当作二人之间的约定吧。
約束といえるのは、またの休暇(きゅうか)に彼がこの島を訪ねてくれるということ。そのときアウローラが、煙水晶のスタンディングストーンへ案内するということ。それから。
仅仅是下次休假一定会再次来访这样的话,可以算是约定吗?那个时候的奥萝拉,将他引出烟水晶立石的结界后问道。
――連れていってくれる?ケンブリッジやロンドンや、いつか行ってみたいの。
——能带我去剑桥和伦敦吗?我很想去看一看。
――いいよ、もちろん。
——好的,当然可以。
十六歳だったアウローラには、とくべつな約束のように思えた。
当时只有十六岁的奥萝拉,把它当成了郑重的约定。
けれど、あのとき彼は、アウローラのことを妖精だと思っていた。夢の中で、自由気ままな妖精を遠くへ連れていくと約束することに、何の考えもあるはずはなかった。
不过也许因为那个时候他认定奥萝拉是妖精,又以为自己身在梦中,所以才会不假思索地随口答应带妖精到远方这种事吧。
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