《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛8
「家出があんたのためになるのか?先生があんたの気持ちに応(こた)えてくれなかったら、ひとりでどうやって生きていけるっていうんだよ。島を出たら、あんたは二度と戻れないんだぞ」
「私奔对你真的有好处吗?如果你没有得到那个教授的心意,一个人打算怎么生活呢。不要忘了一旦从岛上出去,你就再也回不来了哦。」
「それは、……フェアリードクターとして仕事をさがすわ」
「那个,……我会去找妖精博士的工作。」
ニコは深いため息をつく。
尼可沉重地叹了口气。
「よそ者のフェアリードクターを信用してくれる土地なんてあるのかよ」
「看来你还真是一无所知呢。外面的世界和这里不一样,那些人早就忘记妖精博士的存在了。」
わからない。けれどここにいたって、望まない相手と結婚し、子供を妖精に連れ去られ、笑うことを忘れて生きていくだけだ。
她的确不太了解。但是比起被迫与不喜欢的对象结婚或是孩子被妖精领走,那种程度的困难实在不算什么。
「ごめんね、ニコ」
「抱歉,尼可。」
ふさふさした灰色の毛を撫で、頭のてっぺんにキスをする。
奥萝拉抚摸着他成簇的灰色长毛,在他头上吻了一下。
立ちあがったアウローラは、ひとり部屋を出た。階段を下りていくと、応接間に母の姿が見えた。
她站起身一个人走出房间下了楼,看见母亲在客厅里。
窓から差し込む光は青白く、いつになく母がやつれて見える。クッションを敷いた椅子(いす)に腰掛け、一心にカットワークのレースを編んでいる。
从窗外透入的青白色日光,衬托出母亲异常消瘦的身形。她坐在铺有橡胶垫的椅子上,一心一意地编织着蕾丝花边。
立ち止まったまま、アウローラはしばし母の姿を眺(なが)めた。
奥萝拉停住脚步端详母亲的身影。
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