《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛10
つらいのに微笑(ほほえ)みながら、ぎりぎりまで恋人の訪れを待ち続けている。
带着伤感的微笑,苦苦等候恋人的来访。
世の中には、幸運な男がいるものだ。なのにその誰かは、自分の幸運に気づいていない。
那个还在世间某处的幸运男人会是谁呢,居然没有意识到有这样的幸福在等待着他?
何度となくそんなことを考えたのは、酒のせいかもしれない。
他反复地思索着同样的事,也许是因为喝了酒的原因吧。
軽くひっかけたウイスキーを醒(さ)まそうと、宿のパブを出る。近所をひとまわりするつもりで歩きかけたとき、建物の陰に座り込んでいる人影に気がついた。
他从旅馆的小酒店出来,打算就近转一下醒醒酒,却注意到了在房前阴暗角落里坐着不动的人影。
「アウローラ?」
「奥萝拉!是你吗?」
声をかけると、はっとしたように彼女は顔をあげた。
她听见他的呼唤猛然抬起头。
「……助けて」
「……救救我!」
そう言ったかと思うと、フレデリックにしがみつく。
话音刚落,弗雷德里克就被紧紧抱住。
やわらかな髪を首に感じ、うろたえた彼は、どうすればいいかわからない両手を広げたまま立ちつくした。
他感觉到柔软的发丝轻拂在脸颊上,登时心慌意乱,呆呆地站着,双手不知该放在哪里。
「あたしを、ここから連れ出して。お願い、今すぐに……」
「请和我离开这里。求求你,马上……」
「ど、どうしたんだ?」
「啊,出什么事了?」
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