《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛10
「遠いの?」
「远吗?」
「少し」
「有一点。」
「じゃあ、私もいっしょに行こう。時間も遅いし、ひとりでは心細いだろう?」
「好,我陪你一起去。天色这么晚了,你一个人心里没底吧?」
頷(うなず)きながら、ようやく落ち着いてきたらしい彼女は、瞳に決意をにじませ遠くを見つめた。
她安下心来点点头,凝视着远方的双眸里流露出坚毅的决心。
「ねえ、フレデリック。あたし、ニコを長老にあずけたら、そのまま島を出るわ。どうしてもケネスとは結婚できない。はっきりわかったもの」
「弗雷德里克,把尼可拜托给长老以后,我打算就那样离开这个岛,无论如何也不能与科纳斯结婚。我很清楚这一点。」
「このまま?荷造りもせずに?」
「就这样走吗?连行李都不带?」
「家へ戻ったら、ケネスに見張られて外へ出られなくなる。お金なら少しはあるし、どのみちほかに、持っていくほどのものなんてないわ。だから、お願いがあるの」
「如果回了家会被科纳斯监视,就再也出不来了。我还稍微有点钱,不带行李也没关系。因此,我想请你把我领出岛外去。」
猫をしっかり抱きかかえ、フレデリックに一歩近づく。
她小心地把灰猫抱在怀里,一步步接近弗雷德里克。
「あたしを、島の外へ連れ出して。詳(くわ)しくは話せないけど、この島を覆(おお)う魔力があたしに働いていて、ひとりで島から出ることができないの。島の外から来た人が連れていってくれないと、結界を抜け出せない」
「我没时间详细解释,这里有魔力在禁锢着我。只要不是从岛外来的人把我带走,我一个人是无法溜出去的。」
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