《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛11
思いがけなくて、間抜けな返事をしながらも彼は、母親がアウローラをさがしに来たのだろうかと身構えた。
他笨拙地回答,感到十分意外,她的母亲是来找奥萝拉的吗?
「あなたのことは、以前に娘から聞いたことがあって、気にとめておりました。約束なんて戯(たわむ)れだろうと思っていたのですが、こうして来てくださったのなら、誠実な気持ちだと信じてよろしいのですね?」
「我听女儿提起过您的事。当时我还很生气。以为约定之类的话不过是一句戏言,可是没想到您居然真的回来了,我可以因此相信您对奥萝拉是真心的吗?」
それは自分のことではない。
弗雷德里克很清楚她说的那个人并不是自己。
しかし彼女は、フレデリックのアウローラへの気持ちを信じたがっている。
可是她想要相信那个人对女儿的心意。
うそをつくのは気が引ける。けれど本当のことを話すわけにもいかず、彼は曖昧(あいまい)に頷いていた。
弗雷德里克并不想撒谎。但此刻说出真相也毫无意义。于是他不置可否地点点头。
「これから、発たれるのですか?」
「就要出发了吗?」
フレデリックが手にした鞄をちらりと見て、彼女はそう言った。
她看着弗雷德里克手里提的包说。
「あの、それは……」
「这个,是……」
「あの子もあなたも、決意をされたということですか。なら、いいんです、それで」
「那个孩子和你,都已经下定决心了是吧?很好。」
自分を納得(なっとく)させるように深く頷き、彼女は大事そうに胸にかかえていたものに目を落とした。
她象完全理解一样缓缓地点头,垂下眼来珍重地凝视着抱在怀里的包裹。
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