《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛16
『こんど会うとき、どうやってきみを見つければいい?』
『下次见面的时候,怎么才能认出你呢?』
『おぼえておいて、あたしの名前。そうしたら必ず会えるわ』
『也记住我的名字好了。一定会再见的。』
忘れないでいてくれるよう、願いを込めて彼女は自分の名を伝えた。妖精だと思われているなら、それもいい。そばかすだらけでやせっぽちな村娘の自分より、妖精であった方が、彼の記憶に何らかの印象を残せるかもしれないから。
他于是郑重地请教她的名字,一副确定不会忘记的认真样子。他把她当成妖精也不错。比起满脸雀斑的瘦小乡下女孩儿,妖精说不定在他的记忆里能留下更深的印象。
もう行かなきゃとアウローラが促(うなが)し、ようやく彼も歩き出す。
在奥萝拉不断的催促下,他总算离开了那个地方。
人間界との境界に近づいたとき、まっすぐ行くように伝えて、彼女は彼のそばを離れた。
当接近了与人界的边境时,他径直向前走去,她却悄悄离开了他的身边。
妖精界を出れば、彼は最初に迷い込んだ場所へ戻ってきたことに気づくだろう。もともと別の道から来たアウローラの出口は別の場所だ。
从妖精界出来以后,他就会返回最初闯进去的地方。奥萝拉的出口却是在另一边。
彼とはそのまま離れてしまうとわかっていたから、さようならを言える場所で別れた。
她心里明白与他就这样分离了,在这个无法说再见的地方。
けれども一歩外へ出れば、たいていの人は妖精界でのことを幻(まぼろし)のようにしか思い出せない。
只要踏出妖精界一步,一般人都会忘记在那里发生的事。
アウローラのことも、また来るという約束も、忘れてしまうに違いない。
也就是说,与奥萝拉做过约定的事也会被遗忘。
『今すぐ宿へ行って、道に迷ってるところを助けてやったって話してこいよ』
『马上回旅馆去吧,这个地方很容易迷路的哟。』
ニコはそんなふうにアウローラをせっついた。
尼可催促着奥萝拉。
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