《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛21
アウローラのたしかなぬくもりを感じれば、彼女の存在もたった今交わした言葉も、間違いなく現実だとわかる。
奥萝拉的温暖,他实实在在地感受到了,那么她刚才的话,也毫无疑问地是确实发生过的事。
彼女が待っていたのは自分だったと、フレデリックが知ったのはもっと後のことだが、片想いだったという男がもしも万が一現れても、渡してしまうようなお人好(ひとよ)しだけは発揮(はっき)すまいと思いながら、彼女を抱きしめた。
她等的是自己,弗雷德里克不需要再知道其他的事。而且就算万一她单恋的男人出现在眼前,他也决不会老老实实地把她交出去。他紧紧回抱住她。
「よかったな、アウローラ」
「好的,奥萝拉。」
パイプをくわえた船乗りが、こちらを見て笑う。
掌舵的船员也在看这边笑。
「仲間もよろこんでるぞ」
「朋友们都在为你高兴呢。」
彼が海の方を見まわすと、波間に浮かぶ黒っぽいものが、無数に集まってきていた。
他环视四周,波浪之间隐隐浮现出无数黑点,渐渐聚集过来。
アザラシだ。
是海豹。
風は凪(な)いでいるのに、アザラシの群(むれ)に押され、船はどんどん進んでいく。
海面上风平浪静,小船被海豹群推着连续不断地前进。
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