《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛21
船乗りは不思議がるでもなく、アザラシに船をまかせている。
那个船员看见海豹驾船似乎一点都不觉得奇怪。
「|アザラシ妖精(セルキー)たち、ありがとう」
「海豹妖精们,谢谢你们。」
抱きついていた腕をようやくほどいたアウローラが、船から身を乗り出して手を振った。
总算放开手臂的奥萝拉,向船外探出身体挥了挥手。
妖精の、定期船なのだろうか。
这艘船,是妖精的渡轮吗?
フレデリックはもう、不思議なことはありのままに受け入れるしかないと学んでいる。アウローラが取り換え子だということも同じだ。
弗雷德里克已经逐渐学会接受不可思议的事实。奥萝拉是交换之子的事不也是一样么。
(おーい、アウローラ……)
(—喂,奥萝拉……)
波の音に紛(まぎ)れて声がした。と思うと、アザラシの背に乗った灰色の猫が、ぐんぐんとこちらへ近づいてきていた。
浪涛间仿佛又传来这样的声音。紧接着那只灰猫坐在海豹脊背上靠近了船舷。
(おれを置いていく気かよー)
(想把我丢下不管吗—)
猫は勢いをつけて、アザラシから船の中へと飛び移る。
灰猫一鼓作气地从海豹身上跳向船中。
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