《伯爵与妖精》卷九女神的镇魂歌第一章魔都中的蠢动之物7
リディアが苦い顔をしているのもかまわず、コブラナイは、自分の養い子でもあるかのように、名を呼んでムーンストーンに語りかける。
完全没注意到莉迪雅脸上的烦恼表情,哥布林像对待自己的孩子一般,呼唤着月光石的名字对它说话:
「ボウ、心配するな。おまえの持ち主はじきにお妃さまになるからな。同じ家で暮らしはじめれば、あの伯爵さまだ、どうにかなさるにきまっておる」
「小弓,你让我好担心呀。你的持有者马上就要成为妃子了。不管怎么说,她总算是决定开始和那位伯爵大人在同一个屋檐下生活了。」
「どうにかされちゃ困るの!」
「不管怎么说你让我感到很为难!」
リディアは息巻くが、妖精たちはマイペースだ。コブラナイはゆったりとパイプをくゆらし、ニコは椅子の上で大きなあくびをする。
莉迪雅火冒三丈,不过妖精们却依然我行我素。哥布林悠然自得地抽着烟,尼可则在椅子上大打哈欠。
「なあおい、しかしこのごろ、ケルピーのやつ現れないな」
「喂我说,近来格鲁比一直都没出现过。」
そういえば、しばらくケルピーの姿を見ていなかった。しかしあの水棲馬(すいせいば)も気まぐれな性格だし、そもそも人を喰らう|魔性の妖精(アンシーリーコート)で強い魔力を持つのだから、何かしら危険な状態にあるとは考えにくい。
这么说来,最近没看到过格鲁比的身影。可是水栖马的性格也是反复无常的,他原本是拥有强大的魔力会吃人的妖精,很难想象他会遇到什么危险。
獰猛(どうもう)な魔物のくせに、リディアに好意を寄せているという奇妙な妖精だが、人間の恋愛感情とは違いあっさりしているものだから、現れなくてもリディアはあまり気にしてはいなかった。
虽然身为凶恶的魔物,但他却是个对莉迪雅抱有好感的奇怪的妖精,不过因为这并非人类之间的爱情,即使他不出现莉迪雅也不怎么在意。
「正直わしは、あの水棲馬を見かけないとほっとします。このままお嬢さまのご結婚をじゃましないでくだされば……」
「老实说,那个水栖马不见了正好。这样他就不会打搅小姐的婚礼了……」
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