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《伯爵与妖精》卷九第五章无法阻挡的心意3

时间:2012-10-24 13:16:59  来源:可可日语  作者:ookami

「あたしにとっても友達なのよ」

「他也是我的朋友啊。」

「今はだめだ」

「现在可不行。」

黒真珠(くろしんじゅ)の光沢を持つ、魔性(ましょう)の瞳がリディアを覗(のぞ)き込んだ。

带有黑珍珠光泽的魔性之瞳凝视着莉迪雅。

人を惑(まど)わせ、思考を奪うケルピーの魔力が向けられる。そうやって人を水中に引きずり込み食べるための、水棲馬本来の力だ。

格鲁比拥有能让人迷惑,停止思考的魔力,以便把人诱入水中吃掉。这是水栖马天生的力量。

リディアは全身の力が抜けるのを感じていた。頭がくらくらする。

莉迪雅觉得全身的力量逐渐消失了。一阵头晕目眩。

ケルピーにはもう、魔力を使うことへのためらいがないからか、ムーンストーンの魔よけの力もおよばない。

格鲁比已经不再对使用魔力的事感到犹豫,因此月光石的驱魔之力也不再奏效了。

ケルピーの行動を縛っているのは、リディアがエドガーと、その場しのぎに誓った婚約の言葉だけだ。それが未だに、彼女を異界へ連れ去るには枷(かせ)になっているといえ、エドガーのそばへ帰すつもりはないと、黒真珠の瞳には強い決意がにじんでいた。

限制格鲁比的行动的,只有莉迪雅和爱德格之间那敷衍了事的婚约誓言。虽然那至今还是带她去异界的阻碍,但是他决不打算让她回到爱德格身边,黑珍珠般的眼睛里透出了强烈的决心。

ケルピーの両腕が、リディアをかかえ込む。

格鲁比伸开双臂,抱住了莉迪雅。

波ひとつない水にぶかりと浮いているような心地よさに、彼女は意識を手放した。

在像浮在平静无波的水面上一样的愉悦中,她失去了意识。

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