《伯爵与妖精》卷九第五章无法阻挡的心意6
魂(たましい)の抜けたような、どこも何も見ていない瞳の奥で、夢魔(むま)に触れて目覚めた魔物が、レイヴンの意識を飲み込んでしまっているのだ。アーミンはそう思った。
就像丢失了灵魂一样,在他无神的瞳孔深处,因为接触到梦魔而觉醒了的魔物,正在吞噬着雷温的意识。雅美有这种感觉。
昔はしばしば、こんな状態に陥(おちい)ったものだった。精霊に支配されて、手当たりしだいに殺戮(さつりく)の衝動を向けて暴れたあとは、疲れ切ったようにほとんど何にも反応しなくなるのだった。
从前他也曾数次陷入这样的状态。被精灵所支配,随意地发泄杀戮的冲动之后,他总会疲惫不堪,变得几乎对什么都没有反应。
精霊をコントロールできずに力を発散することは、人としてのレイヴンの体には負担が大きいのではないだろうか。
无法控制精灵而过度使用力量,身为人类的雷温的身体是负担不了的吧。
エドガーに従うようになってからは、そういうこともなくなっていたというのにと、アーミンは苦しい思いで弟を眺(なが)めやった。
追随爱德格之后,那种事也就不再发生了。雅美在痛苦的回忆中凝视着弟弟。
「おい、勝手に逃がしたりしないでくれよ」
「喂,你可别随便把他放出来啊。」
声の方にゆっくりと振り返ったアーミンは、戸口に立っている褐色(かっしょく)の肌の青年を見つけ、警戒(けいかい)しつつそっと武器をさぐった。
雅美慢慢地回头看向声音传来的方向,发现一位褐色皮肤的青年正站在门口,于是警觉地偷偷摸出了武器。
そうしながら、ウルヤというこの人物が、男装をしているが女だったはずだと思い出す。
这时,她想起了这位名叫乌路亚的人物是女扮男装的。
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