《伯爵与妖精》卷九第七章宴会开始了2
ウルヤの手から、ふたつの透輝石がこぼれ落ちる。
两块透辉石从乌路亚的手中滚落下来。
拾ったエドガーは、すぐに偽物だと気がついた。
爱德格一捡起来就发现那是冒牌货。
「これは、ガラス玉だ。透輝石は後ろにあるものが二重に見えるはずなのに」
「这是玻璃珠。如果是透辉石,透过它应该能看到双重影像。」
「私は……だまされていたのか……」
「我……被骗了……吗」
彼女はかすれた声を絞り出した。
她用力挤出嘶哑的声音。
むろん最初は本物を渡されていたのだろう。けれどどこかで、おそらくここへ来る直前に、すり替えられたに違いない。
当然最初交给她的是真的吧。但是,在某个地方,恐怕恰好是来这里之前,被调包了。
「プリンスは信用できないって、薄々(うすうす)気づいていたんだろう?だからきみは、三つめのダイオプサイドのことを、プリンスに隠していた」
「王子是不可相信你的,你多少也注意到了吧?因此才向王子隐瞒了第三块透辉石的事。」
しかしプリンスは、ウルヤを利用しつくしただけだ。エドガーとレイヴンを戦わせる見せ物に荷担(かたん)させた。この勝負にウルヤが勝っていたとしても、彼女をあざむきながらさらに利用しようとするだけだっただろう。
但是,王子只打算尽量利用乌路亚而已,所以让她加入爱德格与雷温之间的这幕战争剧。即使乌路亚赢得了胜利,他也只想一边欺骗她一边进一步利用她吧。
ウルヤは、ふっと力無く笑う。
乌路亚忽然无力地笑了。
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