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《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子2

时间:2012-12-04 13:12:19  来源:可可日语  作者:ookami

広間をふたつほど抜け、ユリシスが立ち止まったのは、古い絵に囲まれた部屋の中だった。

那是座两翼宽广的大厅,在这个被古老的画作包围的房间里,尤利西斯站住了脚步。

中央に、人の身長ほどの高さの金属製のドームがある。釣(つ)り鐘(がね)を伏(ふ)せたようなものだ。

中央有一个与人等高的金属制穹顶,像扣在地上的吊钟一样。

それには、のぞき穴のような小さな窓がひとつだけついていた。

而且,只有一面小窗覆盖在窥视孔上。

「フレイアはその中です」

“芙蕾雅就在那里面。”

窓の前に立てば、金属の台の上に、ガラスの箱に入れられた赤い石が見えた。

立在窗前向里看,可以见到金属台面上玻璃箱内的红色石头。

エドガーの領地の村から盗まれたフレイアだ。カットして、炎の色の濃い部分だけを取りだしたようで、プラムの種ほどの大きさになっていた。しかし、余分な赤を取り除いたフレイアは、まさに燃えているように美しかった。

那就是从爱德格领地的村子里偷走的芙蕾雅。他们只取出火焰颜色较深的部分,经过切割,变成了一颗李子大小的东西。但是,去除多余红色的芙蕾雅,确实像燃烧的火焰般美丽。

不思議なことに、それは自ら光を放(はな)ち、ドームの中にきらきらと浮かび上がって見える。蝋燭(ろうそく)の炎をそのまま凍(こお)らせ、閉じこめたかの輝(かがや)きを放っている。

不可思议的是,从穹顶里能看到它发出亮闪闪的光芒。像冻结的蜡烛火焰一样,放出封闭的光辉。

「開けろ」

“把它打开。”

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