《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子2
「開けられるのは殿下だけです」
“只有殿下才能打开。”
本当かどうか。
是不是真的?
「ならこのままプリンスのところへ行くかい?」
“您想就这样去王子那儿吗?”
ユリシスは渋(しぶ)い顔をした。もちろん、エドガーにしてやられたうえ、プリンスにそれを見せつけることになるのは気が進まないだろう。
尤利西斯做了个鬼脸。当然爱德格并不愿意被王子见到。
「ロード、賢明なあなたならおわかりでしょうけど、おれを人質(ひとじち)にしたって殿下は気にしませんよ」
“勋爵,如果您足够聪明的话,应该很清楚,就算把我当作人质,殿下也不会在意的。”
たしかに、プリンスなら部下を人質に取られても、殺したければそうしろと切り捨てるだけだろう。そういう主人だとわかっていて、組織の人間は忠実(ちゅうじつ)に従っている。
可即使组织里的人明白主子是那样的人,却仍然忠实的追随着。确实,如果是王子的话,部下被当成人质,他只会舍弃他们,眼看着他们被杀。
なぜそうなのか、エドガーには計り知れない。プリンスに従うことに利益を求めているのではなく、追放された王家にこそ正当性を見いだすという、信念なのだろうか。
为什么会那样,爱德格无从推测。难道他们追随王子不是为了寻求利益,而是基于被驱逐的王室的正当性的信念吗?
それでもプリンスの部下たちは、死を恐れていないわけではない。
尽管如此,王子的部下们并非不惧怕死亡。
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