《伯爵与妖精》卷十第六章那颗星星的名字3
「あーあ、腹減ったよ」
“啊啊···肚子饿了。”
リディアは、外套(がいとう)に縫(ぬ)いつけてある布袋をさぐった。ロンドンまでの旅費のほかには、ビスケットが少々入っているだけだった。
莉迪亚摸索着缝在外套上的布袋。那里除了到伦敦的旅费外,也稍微放了些饼干。
「食べる?」
“吃吗?”
リディアはそれを、ニコに手渡す。
莉迪亚把饼干递给了尼可。
妖精界にいるかぎり、リディアは空腹を感じない。感じたとしても、それは気のせいなのだと知っている。
只要在妖精界里,莉迪亚就不会有饥饿感。即使感到了,也知道那是错觉。
食べなくても死なないし、むしろ妖精の食べ物を口にすれば人間界へ帰れなくなる。
即使不吃东西也不会死,而如果吃了妖精的食物,就无法回到人类世界了。
ビスケットは、リディアのおやつというよりは、妖精の手助けが必要なときに、お礼にするために持ってきたのだ。
饼干与其说是莉迪亚的食物,不如说是为了感谢妖精的帮助而带来的礼物。
しかしこの場所には、人間はもちろん、妖精の姿も見あたらなかった。
可是在这个地方,别说人了,就连妖精的身影都没发现。
「これしかないのかよ」
“只有这个吗。”
文句を言いながら、ニコはビスケットをかじる。
尼可发着牢骚咬起饼干。
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