《伯爵与妖精》卷十第六章那颗星星的名字3
下りの石段が続いている。ふと壁に目をやると、石が崩(くず)れて握(にぎ)りこぶしくらいの穴が開いている。立ち止まり、彼女は穴から外をのぞき見ようとした。
石阶不断往下延伸,莉迪亚突然看见墙上的石头崩塌了,露出一个拳头大小的洞。她站住脚打算从小洞向外看。
「あぶない!」
“危险!”
ニコが叫(さけ)ぶと同時に、目の前に、かぎ爪(づめ)のようなものが飛び込んできた。と思うと、石壁に突き刺さり、砕く。
在尼可呼喊的同时,一个像爪子一样的东西飞了进来。想把石壁刺穿弄碎。
とっさに飛び退(の)いたおかげで、爪に目をつぶされるのを免(まぬが)れたリディアだが、壁から離れたくらいで安心するのはまだ早かった。
幸亏躲开得及时,莉迪亚才没被爪子弄伤眼睛,不过虽然离开了墙壁,但是要安心还太早。
黒っぽく醜(みにく)い小妖精が、砕けた石のあいだからこちらをのぞき、にやりと笑った。
一群黑色丑陋的小妖精从破碎的石块间窥视着这里,开心地大笑着。
邪悪な妖精(アンシーリーコート)のたぐいには違いない。
一定是邪恶妖精一类的。
裂(さ)けたような口には、鋸(のこぎり)みたいな歯が並ぶ。わらわらと穴に集まってきた彼らは、爪と歯で石を砕き、こちらへ侵入(しんにゅう)しようとしている。
他们裂开的嘴里排列着锯一样的牙齿。乱哄哄地聚集在洞边,用牙齿和爪子弄碎石头,打算侵入到里面来。
と、橋全体がゆさぶられるようなゆれを感じた。
整座桥似乎都在颤动。
壁や天井から、パラパラと小石が落ちる。
墙壁天花板上不停噼里啪啦的掉下小石子。
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