《伯爵与妖精》卷十第七章新的誓约6
立ち去ろうとする彼女を呼び止める。
他叫住打算走开的她。
「おまえさ、こうなることを予想してたのか?」
“你预测到事情会变成这样吗?”
「こうなるって?」
“变成什么样?”
振り返らずに、背を向けたまま問い返したアーミンは、ケルピーの訊(き)きたいことくらいわかっていたのではないだろうか。
格鲁比想问没有回头,背对着他回答的雅美。是否是她在左右着事态的进展。
「フレイアを盗み出して、ユリシスに渡したのはおまえだ。あれがあれば、"プリンス"の肝心(かんじん)な部分は生き続ける。あの伯爵(はくしゃく)が"プリンス"になる可能性だって気づいてたんじゃないか?」
“偷出芙蕾雅,交给尤利西斯的是你。只要有那个的话,‘王子’最重要的部分将继续生存。你早就知道那个伯爵拥有成为‘王子’的可能性吗?”
彼女は黙っていた。否定しないのは、そうだと言っているようなものだった。
她没有说话。似乎已经默认了。
「だから、プリンスの側についたのか?おまえが伯爵を手に入れる方法は、それしかないから?いつかやつが、リディアを裏切ってユリシスたちの王子(プリンス)になるなら、またあいつのそばで仕(つか)えていられるからか?」
“所以你才站在王子一边?你得到伯爵的方法就是这个?只要那家伙不知什么时候背叛了莉迪亚,成为了尤利西斯他们的王子,你就能服侍在那家伙旁边了吗?”
彼女は振り返った。怒ったようにケルピーをにらみつけたが、発した声音(こわね)は静かだった。
她回过头来,愤怒的盯着格鲁比,不过声音依然是平静的。
「こんなことになると知っていたら、あのとき盗み出したりしなかった」
“如果我知道会变成这样,那时候就不会去偷芙蕾雅出来。”
「じゃあなぜ盗んだんだ」
“那你为什么要偷。”
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