《伯爵与妖精》卷十一第五章误会重重的二人1
あとについていけば、ニコは、中庭へ続くテラスのある、こぢんまりした書斎(しょさい)へ入っていった。
你跟在尼可后面,而尼可进入了一间小巧雅致、附有与中庭相连露台的书房。
「見ろよこの部屋、妖精の足跡だらけだ。真新しい足跡もいっぱいある。やつら、しょっちゅうここへ出入りしてるんだ」
「你看,这间房间到处都是妖精的脚印,也有不少是新的喔。那些家伙似乎常常进出这个地方。」
リディアには、妖精の足跡まで見るのは難しいが、ニコが言うのだから間違いはないだろう。
对莉迪雅来说,要完整看见妖精的脚印有点困难,但既然尼可这麼说了应该就没错。
そこは、亡くなった先代|伯爵(はくしゃく)の書斎だろうかと思われた。きれいに整頓(せいとん)され、ちりひとつ落ちていなかったが、大切に使い込んだ様子の肘掛(ひじか)け椅子(いす)や文机(ふづくえ)に、故人の人柄がしのばれた。
这里好像是已逝的前任伯爵书房,整理得很乾净,连一粒灰尘都没有,但是长年慎重使用的手扶椅和书桌却隐含著前人的品格。
「デーン族は、この屋敷の主人とは代々|縁(えん)があったみたいだから、前の主人を思い出してはここへ集まってきているのかしら」
「达恩族好像与这户人家每代的主人都有往来,所以会不会是想起之前的主人才聚集到这里的呢?」
オートレッド夫人に子供はなく、亡夫(ぼうふ)が持っていた伯爵位は、夫の親族に渡っているはずだ。その親族が、先祖が暮らしてきたこの土地に愛着を持っているかどうかリディアは知らないが、妖精たちにとっては、土地を離れてしまった親族を、この家の当主だと認めるのは難しいことだろう。
奥特雷德夫人没有孩子,所以亡夫的伯爵爵位应该会让渡给丈夫的亲戚。虽然莉迪雅不知道那位亲戚是否对祖先居住至今的土地感到怀念,但是对妖精们来说,要承认远离这块土地的亲戚为伯爵家主人是很困难的。
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