《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛14
「……魔法は不完全で、長くは続かないって聞いたよ。彼はとっくに死んでいるって」
「……听说他的魔法不够强大,既然很长时间都没有消息,那他说不定老早以前就死了。」
「ええ、そうなのかもしれない。だとしたら、重要なのは彼のパートナーじゃなくて、妖精の魔法に通じる能力を、人間の血筋(ちすじ)にどれほど濃く注ぎ込めるかってことなんでしょうね」
「可能吧。重要的不是谁做他的新娘,而是她拥有多少妖精的魔力,还有把它灌输进人类血脉的能力。」
予言者は、災いに抗(こう)する人間をつくりだそうとしたのだろうか。
预言者真的是为了阻止灾祸降临才产生的人吗?
それは時間をかけて、フェアリードクターの能力を持つ者どうし、親族間での結婚を繰り返させ、あの村の主(ぬし)である一族を、まるごとフェアリードクターの血筋に仕立てあげた。
花费无数时间,让持有妖精博士能力的人们重复亲属间的通婚,在这个村庄里人为地制造出一个与妖精血脉纠缠的氏族。
「だけど、あたしには理解できない。フェアリードクターの能力は、魔力を扱えるかどうかじゃないわ。妖精と親しくつきあいながら、人とは違う気質や決まり事を理解して、お互いの齟齬(そご)を埋(う)めるように役立てていくことよ。大切なのは心の持ち方で、血筋や力じゃないのに」
「我不能理解的是,妖精博士的能力是不是可以等同于魔力。与不同妖精间的交往,要靠人类的感性理解和道德规范,才能彼此和睦相处。重要的应该是心意和方法,并不是血脉和力量。」
だから彼女は、自分が島を出ることで、この習慣に風穴(かざあな)を開けることを考えたのだろうか。
她是因为这样才要从岛上离开的吗?
たとえ恋人が迎えに来てくれなくても、決められた結婚はしないと決めたのか。
是因为这样,才决定即使恋人不来迎接,也不会屈服于旁人定下的婚约吗?
「災いって、何なのだろう」
「灾祸,到底指的是什么?」
「誰も知らない。でも、これまでだってクランの危機はいくつもあったはずだわ。疫病(えきびょう)、飢饉(ききん)、戦争……、でも、とくべつなことは何も起こらなかった」
「没有人知道。不过到现在为止氏族也应该有经历过几次危机。瘟疫,饥荒,战争……,后来都被消除了,其他还什么事都没有发生过。」
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