《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛14
彼女が必死についてきてくれるから、まるで心をひとつにしての逃避行(とうひこう)であるかのように、彼は手を離すまいと考えている。
她死心塌地地紧跟着他向前跑,一直没有放开他的手。
どこまでも続くかと思われた沼地も、いつのまにか足元から遠ざかっていた。
两个人不知不觉远离了看似一望无际的沼泽地带。
ゆるい丘をのぼっていることに気づき、立ち止まる。振り返れば、じめじめした湿気に薄い靄(もや)がかかって見える沼地は、ずいぶん下方にあった。
等他们回过神来,已经登上了一座长满松树的山冈。两人站住脚回头望去,那片弥漫着阴郁暮霭的潮湿沼泽就在下方。
つながれたアウローラの手を、急に意識してしまうと、フレデリックは力をゆるめる。アウローラも気にしたのか、さらりと指が離れるのを感じると、彼は、いっそ沼地が続けばよかったかのような気さえした。
弗雷德里克猛地意识到自己仍然握着奥萝拉的手,他稍稍放松力量。奥萝拉应该也察觉到了,温软滑腻的手指却仍然没有离开他的手。他忽然产生一种冲动想就这样牵着她的手在这片沼泽里走一辈子好了。
「ここを登り切れば、スタンディングストーンが見えるはずよ」
「沿着这个方向往上走,应该就能看到立石。」
アウローラは、沼地を抜けてほっとしたのだろうか。ようやく笑顔を見せてくれる。
奥萝拉总算露出笑容,是因为平安通过了沼泽而安心吗?
気を取り直して、フレデリックは歩き出す。
弗雷德里克重新鼓起勇气再次迈开脚步。
「フレデリック、そっちはだめ!」
「弗雷德里克,不要再往前走了!小心!」
とつぜんアウローラが叫(さけ)んだが、それを耳にしたときにはもう、草むらにぽっかり開いた穴に、彼は落下していた。
奥萝拉突然大叫起来,可当他听见的时候,已经脚下一空,掉进了隐藏在草丛中的一个洞穴。
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