《伯爵与妖精》卷十二第三章学者与妖精-世界尽头之岛17
自分は、彼女の運命の男ではない。
自己并不是她命中注定的恋人。
これまでいちどだって、フレデリックは女性を口説(くど)いたことがない。
到现在为止,弗雷德里克没有和任何一位女性交往过。
向こうが多少好意的でも、場違いな言動であきれられてしまう、と友人たちにはあとで指摘される。
虽然偶尔会有好心的朋友们给他介绍对象,那些女孩子也很快就被他不合时宜的言行吓跑。
なのに、会ったばかりの少女と、駆(か)け落ちの約束ができるはずがない。
良心告诉他这样的自己不该与只有一面之缘的少女作出私奔的约定。
迎えに来るだなんて、煙水晶のスタンディングストーンに目を奪(うば)われどんなに浮かれていたとしても、口にするとは思えない。
更何况他本是为了那夺目的烟水晶才再次来访,并不是真心要来迎接她。
あのときのことを、ぼんやりとしか思い出せなくても、フレデリックにとってそれだけはたしかだった。
对弗雷德里克来说,能够想起那个时候的事,是他唯一感到实在的东西。
「フレデリック、あなたにはある?運命を感じたこと」
「你呢,弗雷德里克,你相信吗?所谓的命中注定?」
「さあ……、考えたこともないな」
「那个……,我从来没想过。」
アウローラを外の世界へ駆り立てるのは、ひとめで恋に落ちた誰かで、昔たまたま助けた学生が目の前にいるとしても、大したことではないのだ。
迫切地想逃往外边世界的奥萝拉,会对从前偶然帮助过的学生产生好感,也不是什么奇怪的事。
「どうして?」
「你现在怎么想呢?」
「運命なんて言葉を口にできる男は、限られていると思うからね」
「随便将命中注定挂在嘴边的男人,你还是多加小心的好。」
アウローラは、なぜだか悲しそうに見えた。
奥萝拉不知为何看上去十分悲伤。
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