《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子10
ピストルを持った男に、ローブをもぎ取られ、膝(ひざ)が床へつくよう押しつけられる。
拿着手枪的男人脱下长袍,单膝把他压在地板上。
むりやりプリンスの方へ顔を向けられると、視線の先であの憎い男は低く笑った。
爱德格勉强把脸转向王子,可以看到那个可憎的男人正在微笑。
「テッド、よく頑張(がんば)ったとほめてやる。私を本気で怒らせるほどの才能は惜(お)しい。おまえを逃がしたのは、まったくもって残念だよ。だがおまえには、殺す前に見せてやろう。私が生まれ変わる瞬間を」
“特德,真应该表扬你的努力。可惜拥有这样的才能却惹怒了我。放跑了你我很遗憾。但是在杀你之前,可以让你见识一下我脱胎换骨的瞬间。”
プリンスは、上着の中に手を入れ、何かを取り出す素振(そぶ)りを見せた。
王子把手伸入上衣,好像取出了什么扔在地上。
「アルバ、拾え」
“阿鲁巴,捡起来。”
絨毯(じゅうたん)の上に転がしたのは、燃えさかる炎のような蛍石(フローライト)だ。
地毯上滚动着像燃烧的火焰一样的萤石。
アルバが、近づいていく。
阿鲁巴靠了过去。
触れればその瞬間、あのフレイアにおさめられた記憶(きおく)が、同じ血筋(ちすじ)に反応して、アルバの中に流れ込むという。
据说一旦触摸到它,转移到芙蕾雅中的记忆就会对血脉发生反应,流入阿鲁巴的身体。
アルバの中に残っていたもとの彼は、もはやあらがう力もなくかき消されてしまうだろう。
即使真正的阿鲁巴仍留在体内,也会毫无反抗地被完全消除了吧。
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