《伯爵与妖精》卷十第五章违心的王子10
思わず手を開くと、フレイアは跡形(あとかた)もなく、エドガーの手のひらに、赤い火傷(やけど)のあとに似たものが残っているだけだった。
爱德格忍不住张开手,已经没有了芙蕾雅的踪迹,手中只残留着红色的烧伤似的痕迹。
自分の中に、最初のプリンスの記憶が流れ込んだのかどうか、何もわからない。変化は徐々に訪れるのかもしれない。
自己体内应该流入了最初的王子的记忆,但他什么也没感觉到。说不定变化是慢慢发生的。
いずれにしろ、今はまだ、やるべきことが残っている。
总之,现在还有其他要做的事。
周囲が呆気(あっけ)にとられているうちに、エドガーはレイヴンからピストルを受け取り、それをまっすぐプリンスへ向けた。
乘周围的人惊呆的时候,爱德格从雷文那里取过手枪,指向王子。
「……なるほどな。テッド、おまえが裏切ったとき、やはり早めに殺しておくべきだったな」
“……干得不错。特德,在你背叛我的时候,我就应该尽早杀了你。”
仮面の下の表情はわからないが、プリンスの口調(くちょう)は動じていないように思えた。
看不见面具下的表情,不过王子的语调好像没有丝毫动摇。
「だが、これで私に勝ったわけではない。この英国を追放された王家の呪(のろ)いは、粛正(しゅくせい)された支持者の恨(うら)みは、これからおまえにのしかかる。個人の力で止められるものではない」
“但是,你并没有战胜我。被放逐的英国王族的诅咒,和被整肃的支持者的憎恨。今后都将压在你的身上。这不是你一个人的力量能够制止的。”
「何と言おうと、あなたはもう終わりだ」
“不管你说什么,你已经完蛋了。”
力を抜いたように、プリンスは笑う。予想外のはずのこの事態さえ、楽しんでいるかのようだった。
王子似乎很轻松地笑了起来,像在享受着这出乎意料的事态一样。
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