《伯爵与妖精》卷十第七章新的誓约1
「人質(ひとじち)はいます。眠らされているようで、鍵(かぎ)のかかった部屋に閉じこめられています。数十人はいると思われます」
“只有人质。好像都睡着了,被关在上了锁的房间里。大概有几十个人。”
いずれにせよ、上流や中流の金持ち連中が、船を動かせるはずはない。
反正不可能是那些上中流的有钱人一伙开动这艘船的。
「碇は?おろせるか?」
“锚呢?能放下来吗?”
「碇がありません!」
“没有锚!”
「舵(かじ)が固定されてます!」
“舵也被固定了!”
ロタは舌打ちして、船縁(ふなべり)を蹴(け)った。
萝塔撇撇嘴,踢着船舷。
マストを倒す作業は進んでいる様子だったが、もしかするとマストなんかなくても、この船は突き進んでいくのではないかとロタは予感している。
弄倒船桅杆的工作正在进行着,不过萝塔预感到,即使没有桅杆之类的,船依然会向前挺进。
「止まらないなら、沈(しず)めるしかないぞ」
“如果停不下来,那就只好弄沉。”
「人質は……?」
“人质呢……?”
ロタの独り言をまた聞きつけ、心配そうにポールが訊(き)いた。
听到萝塔的自言自语,波尔担心的询问。
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